御菓子司 萬榮堂公式オンラインショップ

私たちの歴史

2023/11/12 10:22


 初代明治からの技法と味を受け継ぎ、現在は4代目店主の石橋信次さんが経営する店舗は、JR久留米駅から徒歩5分。明治時代は今でいう喫茶店を併設していましたが、場所は当時から変わっていません。店舗前の通りは、昔は絣商人がぞろぞろ通っていて、すごく賑わっていました。

 後継ぎになることを決意して昭和47年に帰郷した信次さんは、店で饅頭を作る傍ら、料亭から依頼されたウェディングケーキの制作をしていましたが、時代の流れとともにウェディングケーキの依頼は、減少していきました。「子どもも小さいし、店もまもらなければならいので、本当に必死でした」と信次さん、そんな時、宮崎の菓子店で話題になっていたチーズ饅頭の話が耳に入ります。「これだ!」と確信しました。早速、宮崎まで味を確かめに行き、何店舗もたずねて、頭を下げ、レシピを伝授してもらいました。そのレシピをもとに、もともと東京で御菓子の修行をしてた信次さんの技術と情熱が相まり、和洋折衷の菓子として「チーズまんじゅう」が誕生しました。
 
 信次さんは久留米の土産物を作るのが夢でした。ずっと忙しく過ごしていたため、なかなか実現することができなかったそんな時、久留米商工会議所から商品開発を任されたのでした。フィナンシェ生地に贅沢に具材を練りこんだ、風味豊かな信次さんの逸品「くるめん棒」の誕生です。今では看板メニューとなり、久留米銘菓の称号をいただいています。

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